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長井健司賞
Nighttime Sky

 ビルマ人のジャーナリスト団体で、長井健司賞というものが創設されたそうです。「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」より。

 昨年のミャンマー軍事政権に対する一連のビルマ人僧侶や一般市民のデモ、そして長井さんの事件というものは、ビルマの方達にとってはそれほどまでに大きなものだったのだと改めて思います。(その後のサイクロン被害、そして変わらぬ軍事政権による抑圧は続いています。)

 たとえ日本人の記憶から長井さんの事件が薄れていくことがあるとしても、アメリカのピューリッツァー賞、そしてこの長井健司賞がある限り、ずっと忘れられることが無いのが唯一の救いに思えます。

 長井健司さんの遺品のビデオカメラはいまだ返還されず、そしてこの国はミャンマーの軍事政権に対しても曖昧な態度しかとっていないようにも見受けられます。今後、軍事政権とどのような外交を培っていくのか分かりませんが、場合によっては日本に対してよく思わない人も出てくるのだろうと思います。ただその狭間に長井健司さんという存在があるおかげで、起こるかもしれない逆恨みからなどによる凶行を、思いとどまらせることになりうるのではないかとも思います。いや、そうあって欲しいと願います。政治的なものではなく、こんな立派な日本人もいるんだと個人の心に刻まれたものとして。

 これからの日本とビルマの関係(ミャンマー軍事政権とではなく)で、長井健司さんの存在はとても大きなものになっていくような気がしています。


 暖かい風を呼んでいた強い低気圧が東に去り、冷たい空気が流れ込み、夜空は次第に晴れてきました。
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# by scyllarides | 2008-12-05 23:43 | ▼空の写真と…▼
心の本質は光
c0011236_043613.jpg 第14世ダライ・ラマ法王東京講演心の本質は心』が行なわれ、両国の国技館へ行ってきました。

 昨年の秋、土俵祭りの時に行った国技館とは様子が変わり土俵や升席が取り払われて椅子が並べられていました。私は上の方の席から見下ろす形でしたが、大きなスクリーンが2台設営されお顔もよく拝見することが出来ました。

 そして赤い衣に身をまとわれたダライ・ラマ法王のご登場。お祈りのあと椅子の上に足を組んで座られ、そのバックには中論を説かれたナーガールジュナ(龍樹)?の大きな仏画がかけられていました。

 最初にお話されたことは、ダライ・ラマ法王ご自身も他の地球上の人々と同じ1人の人間であり、そしてまた1人の仏教徒であり、超能力や不思議な力などを持っているはずはなく、またそういうことに対しては疑いの目を向けていらっしゃるということでした。

 本題について特に印象に残ったお話は、猜疑心や怒りに覆われてしまった心であっても、その心の本質は光明であり、ちょうどコップの中に入れられた泥水を置いておくと、綺麗な水と泥とに分かれますが、そのことと同じようなのではないかという例え話。好ましくない感情がどうして起こってきたのか、自分の心を注意深く考察していかなければならない。好ましくない感情の対象は実際にそこにあることは少なく、その多くを自分の心が勝手に作り出しているということが精神医学的にみても往々にしてあるそうです。

 ダライ・ラマ法王は英語でお話をされ、その後に日本語の通訳(この通訳が飛び切り素晴しかった!)が入っていたのですが、ひとつのお話に対して単純に2倍の時間がかかってしまい、お話の聞ける時間が少なくなってしまうのがとても残念でした。でも訳してもらわないと理解できませんが…。

 質疑応答で出てきた、般若心経やナーガールジュナ『中論』の「空」の理論(特に26章18章24章?)、またシャーンティデーヴァの『入菩提行論』の「忍辱(にんにく)」の項など、また改めて読み直そうと思いました。『中論』は解説から読まないと理解不能です。

(参考)
龍樹』講談社学術文庫/中村元著
ダライ・ラマ至高なる道』春秋社/ダライ・ラマ14世著・谷口富士夫訳
(大法輪閣から『チベット仏教・菩薩行を生きる―精読・シャーンティデーヴァ「入菩薩行論」ゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ/西村香訳注』という書籍があるはずですが、今は品切れのようです。)
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# by scyllarides | 2008-11-06 23:59 | ▼その他▼
インド仏教徒の先頭に立つ日本人
Blue Sky

 以前にも記事にしたことがありますが、仏教の生まれたインドで、一億と言われる仏教徒たちの先頭を歩き続けている日本人がいます。名前は佐々井秀嶺(ささいしゅうれい)氏。現地では“Bhadant Arya Nagarjuna Shurei Sasai”という名前のようです。フジテレビのNONFIXという番組で何度か放送され(放送内容はこちら)、私が佐々井氏のことを知ったのもこの番組を見たのがきっかけです。
 佐々井氏に興味を持ち始めてから彼の半生を描いた『破天』(南風社)という絶版の本をずっと探していましたが、古本には一万円近いべらぼうな値段がつけられていました、今朝新聞を見ていると新書になって刊行されるといううれしい広告が載っていて、突然のことでしたがさっそく本屋へ探しに行きました。

 『破天』(光文社新書・山際素男氏)。新書でありながら本文は600ページあり、大きさといい厚さといいまるで聖書のようです。
 インドには以前、反カースト運動のアンベードカル博士という方がいたのですが、佐々井氏は彼の後を継いで仏教徒の先頭に立ち現在に至っているということだそうです。
 アンベードカル博士については、山際素男氏が他の新書で書かれていますが、カースト制度にも外れる“不可触民”(アンタッチャブル)などと呼ばれる人として生まれ、カースト制度で身分の低いとされる人々の反カースト運動の指導者となり、また政治家でもあり、インド憲法の草案を作成したりもしています。同じ時代にマハトマ・ガンジー氏がいますが、不可触民の解放については消極的だったそうで、日本などに伝わっているイメージとは相容れないものがあるようです。

 佐々井氏の破天荒な半生が新書になって多くの人の目に触れられ、手に入れやすくなったのはとても喜ばしいことです。
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# by scyllarides | 2008-10-19 21:50 | ▼空の写真と…▼
この一瞬を
This Moment

 NHKの全国学校音楽コンクール、高校の部を聴いていました。

 課題曲は五木寛之氏作詞、信長貴富氏作曲の『青春譜』という曲でした。

 全国の高校生がそれぞれに美しいハーモニーを奏でていましたが、その中でも私が一番良かったと思ったのは、長野高等学校の合唱部(班?)の歌でした。

 部員の人数は多くはなく、練習の環境も恵まれてはいないということでしたが、五木寛之氏の言葉を部員の方たちがそれぞれに深く解釈し、そして彼ら彼女らの感じ取った想いが、合唱という表現方法で音符を拾いながら五線紙の上を渡り歩いてくる、若く純粋で美しい心がこちらの胸の奥に響き渡ってくるようでした。

 青春の悲しみ、喜び、苦しみ、希望、不安、明日への光、そんなものがしみじみと感じられました。


 この一瞬を、秋の夕空に舞う鳩に託して。
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# by scyllarides | 2008-10-13 23:23 | ▼空の写真と…▼
長井健司さんの一周忌を過ぎて
 ビルマでミャンマー軍によって殺害されたジャーナリストの長井健司さん。亡くなられてから一年が経ち、また新たな一年が始まっています。
 全国から集まった12万以上の署名のうち10万人の署名が外務省へ手渡され、また全く対応しないミャンマー大使館へはポストに投函(入らないものは扉の下から)されたそうです。
 未だ返還されない長井さんの遺品でもあるビデオカメラ、外務省にもぜひ力を発揮してもらいたいと思います。

 先日見た長井さんに関するテレビ番組で知りましたが、ミャンマー軍には手先のような人々がいるそうで、棒を持ち明らかに一般人とは違う振る舞いをしていて、お金のため(?)なら何でもやるのだそうです。デモを武力鎮圧していたという状況ではありましたが、あの映像を見ると今のミャンマーには例え観光であっても行くのはためらわれます。そもそも外国人は歓迎されていないかもしれませんが。
 爆発事件や武力衝突などがあるため外務省はミャンマーのほとんどの地域に関して「十分注意してください」ということだそうです。

 長井さんの署名「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」のブログからインターネットで出来ます。また手書き用のPDFファイルもあります。


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 長井さんに関するWikipediaはこちら。長井さんが撃たれた瞬間のピューリッツァー賞のページはこちら。長井さんが撮られたドキュメンタリー映像(APF通信社のビデオアーカイブ)を見ていると戦時下のイラクにありながら長井さんの暖かな人柄が感じられました。
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# by scyllarides | 2008-10-04 00:03 | ▼その他▼
長井健司さんへの署名と、偲ぶ会
 ミャンマー軍により殺害された、ジャーナリストの長井健司さんへの署名の数が10万人を越え、12万人をも突破したそうです。この多くの人々の意思が、長井さんの遺品でもあるビデオカメラの返却に繋がることを、願い続けていたいと思います。

 長井さんの一周忌に合わせて、9月27日(土)、東京でも長井さんをしのぶ会が行なわれるそうです。四谷の真成院というお寺で、一般の人でも参加できるそうです。詳しくは「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」のブログでご確認下さい。

 また長井さんへの署名はまだまだ受け付けているようなので、こちらも同会のブログでご確認下さい。
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# by scyllarides | 2008-09-16 22:32 | ▼その他▼
ソラ

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# by scyllarides | 2008-08-31 12:00 | ▼空の写真と…▼